保育士資格を保有している方が働く場所は、保育園のイメージは強いですよね。
しかし、保育士資格を活かして働ける場所は幅広いです。
「保育士の資格を活かしたいけど、保育園以外で探したい!」という方も、少なくないでしょう。
活かせる職場を知っておくことで自分の力を発揮できる可能性が広がりますよ。
さっそく見ていきましょう!
▶この記事で分かること
- 保育士資格を活かして働ける場所
- 保育士以外で子どもと関わる仕事
- 保育園でも子どもとゆったり関われる職場
保育士以外で子どもと関わる仕事8選
保育士資格を活かせる場所は、下記のように複数あります。
- 児童福祉施設(11施設)
- 院内保育所
- 学童保育
- 病棟保育室
- 病児・病後児保育室
- 子育て支援センター
- 児童指導員
- ベビーシッター
児童福祉施設(11施設)
児童福祉施設の中に保育園も含まれますが、他には下記のような施設があります。
- 助産施設
- 乳児院
- 母児生活支援施設
- 幼保連携型認定こども園
- 児童厚生施設
- 児童養護施設
- 障害児入所施設
- 児童発達支援センター
- 情緒障害児短期治療施設
- 児童自立支援施設及び児童家庭支援センター
院内保育所
院内保育所とは、病院内で働く医師や看護師のお子さんを預る保育施設です。
病院では夜勤もあるため、医師や看護師の勤務体制に合わせて夜間保育が行われます。夜勤手当などがつく場合もあるので、平均的な保育士の給与よりも高くなりやすいことが特徴です。
学童保育
学校が終わった放課後や、夏休み・冬休みなどの長期休みに共働き家庭の児童を預る場所です。
厚生労働省は、「放課後児童クラブ」という名称を用いています。
病棟保育室
病院内で生活する子ども(0~18歳)の生活の援助を行う場所です。
医療保育士とも言われ、主に小児病棟に入院している子どものお世話をします。また、小児外来に通院している子どもの対応をすることもありますよ。
保育士は医療行為を行うことはありません。しかし、動きや活動量などに制限がある子もいるので、医療の知識が多少必要になるでしょう。
病児・病後児保育室
病児・病後児保育室とは、子どもの体調が優れない時に、両親が働いているなどの理由で家庭で見られない場合に利用する施設です。
また、病児保育と病後児保育では下記のような違いがあります。
- 病児保育:病気になっている子どもを預かる
- 病後児保育:病気やけがの回復期の子どもを預かる
子育て支援センター
子育て支援センターとは、地域の子育て家庭への育児支援を目的とした施設。
子育て中の保護者が悩みを相談や、地域の子育て家庭同士が交流できるような場所です。
また、”子育てに関するイベント”や”子育ての情報”を提供することもあります。
ベビーシッター
ベビーシッターとは、0歳~小学生くらいの子どもを保護者の代わりにお世話をする仕事です。
保育士の資格はなくてもベビーシッターはできますが、保育士資格を保有していることで重宝されるでしょう。(登録会社によっては、資格が必須になるところもあります。)
子どもの数は多くても、兄弟の2~3人ほどなので、比較的じっくりと関わることができます。
子どもとじっくり関われる保育園
本当は、「保育園で保育士をすることにも惹かれている」けど……
子どもとゆったり関われないことが気になるという方に、おすすめの4つ保育園を紹介します。
株式会社の保育園
株式会社が運営する保育園。
運営が株式会社ということもあり、職員への待遇が比較的よい保育園が多いです。残業が少ない保育園も多く見られます。
新しい保育園も多く、IT化が進んでいたり働きやすい環境を整えようとしていたりします。保育士の仕事量が減ることで、子どもとじっくり関われる時間がとりやすいですよ。
▶私も株式会社が運営する保育園で働いていました。詳しくは、「株式会社の保育園の評判って⁉経験した保育士が伝えたい6つの理由」の記事で解説しています。
企業内保育所
企業内保育所とは、会社に勤める保護者が子どもを預ける施設。
社内や会社の近くに保育室がある場合が多いです。
保育方針にもよりますが、一般的な保育園よりも行事が少ない場合が多いので、行事準備に追われる可能性も低くなります。また、土日休みの会社の場合、企業内保育所での預かりもありません。
少人数の小規模な施設も多いので、比較的ゆったりと子どもたちと関われるでしょう。
小規模認可保育園
対象は0~2歳児で、定員が6~19名以下の保育園です。
一般の認可保育園の基準は利用定員は20名以上なので、比べると人数が少なくゆったりとした雰囲気が特徴。
対象年齢が2歳児までなので大きな行事も少ないです。また、子どもの人数が少ないので、1人ひとりとじっくり関われることがメリットです。
海外の保育園
海外で保育士!?と思う方もいるかと思いますが、海外でも日本の保育士の需要はあります。なぜなら、海外に滞在して働くことになった日本人も多くいるからです。
海外で働く日本人の子育て家庭が多い地域では、ニーズが高いです。
アメリカ・オーストラリア・ベトナムなど様々で、国によって保育の仕方や考え方が異なります。
海外に興味のある方や、海外の保育を学びたい人は、調べてみると自分に合った保育に出会えるかもしれません。
保育士以外にも働く場所は沢山ある!
保育士資格は、色んな場所で活躍できる資格です。
保育士資格を取得しても、
- 保育士が自分に合わなかった…
- 子どもは好きなのに環境が合わなかった…
など、悩んだり悔しい気持ちになる方もいるでしょう。
私自身も保育園で保育士をして、保育士の大変さは身に染みて実感しています。
素晴らしい仕事ですが、保育士だけが全てではありません。他の仕事を通して知れることや、スキルアップできることは沢山あります。
”自分自身が成長してから保育士に戻る”なんて道が歩めるのも資格を持っているからこそですよね。
子どもと関わることが好きな方は、参考にしてみてくださいね。